Q:今回の企画を聞いたときの最初の印象は? 最近のドラマにしては珍しいな、って思いました。小・中学生のころに見ていた『若者のすべて』や『未成年』のように、生々しいリアルなものを描く…僕自身、いつかそういう作品をやれたらいいな、と思っていたので、最初に台本を読んだときには新しい役柄にチャレンジできるという期待感が大きかったです。
Q:それぞれが悩みを抱えている役で、重いテーマを描く作品ですが、演じるにあたってとまどいはありましたか? 錦戸亮くんの役だったら、どういう影響があるのか、ってちょっと考えたかもしれない(笑)。ただ、作品全体もそうですけど、タケルというキャラに僕自身がすごく興味が持てたんです。(タケルの)優しさがちゃんと見せられたらいいな、って思っています。自分を犠牲にしてまで、人のことを考えて動ける人の優しさっていうか…。、自分の損得勘定ではなく、みんながよければ自分はどんな犠牲を負ってもいい…そんなタケルのキャラに僕はひかれました。
Q:そのタケルは、メイクアップアーティストという設定ですね。 メイクはもちろんやったことありません。でも、ほぼ毎日、仕事でメイクされるじゃないですか。その話をいただいてからは、メイクさんの動きを見たり、右手にメイク道具を持っているときに左手はどうしてるか、気にしたりするようになりました。みなさん違っていて、(左手で)頭を押さえたり、腰に手を当てていたり…。絶対的なものはなく、相手が女性ならその女性をきれいにすることを考えてメイクをしていれば、やり方とか、細かいことは気にしなくていい、って思ってやっています。バーテンダーのほうは…友だちがバイトをしてるバーがあって、そこで見せてもらったり、ちょっと手伝わせてもわらなきゃ、って思ってるんですけど、そこにいくと飲んでどんどん酔っ払ってしまって(笑)。
Q:衣装にもこだわりがあるようですね? 長いズボンを膝下くらいまで折っていて、それはなんとなくおしゃれに気を遣うっていうか、自分がどういう見られ方をしているか、ってことをすごく意識してる人なんじゃないかなって思ったんです。髪の毛に金髪入れたのも、自分がどう見られるかってことにちゃんと意識がいっているメイクさんじゃないかな、って思ったからなんです。人と違ったことをするような意識を持っているんじゃないかな。
Q:タケルは、中性的なキャラクターですが、そういう雰囲気をかもし出すのは難しいのでは? いろいろ考えたんですけど、やっぱり難しいんですね。繊細さ、手先の器用さとか、いろいろあるなかで、まずは、女性のなかに入ろうって思ったんです。プラス、このドラマで一番年上なんですよ。いままでは、結構、年下とか真ん中ってことばかりだったけど、今回は一番年上で、女の人たちを……なんて言えばいいのかな? 全部聞き入れて……上手く言えないですけど、まあ、柔軟材みたいな感じに早くなりたいな、って。それが最近できてきて、みんな僕を男として見ていない(笑)。
Q:女性陣のパワーは凄いですか? 大きい声では言えないですけど、もの凄いですよ。「ああ、男でよかった…」って思いますもん(笑)。
Q:でも、聞き上手になってきてる、と? いや、そこまではまだ(笑)。聞き上手…まあでも、うまく返すってことでしょうね。全部受け入れるってことももちろんそうだし、その人がもっと話したい、と思うような返しをするってことなんでしょうね。
Q:普段は聞くほう? しゃべるほう? 相手によって違いますね。どっちでもない気がします。しゃべるときはしゃべるし、聞くときは聞くし。普通タイプだと思います(笑)。「なんか面白い話して!」って言われたらするようにしてます。全然、面白くなくても面白くなるからいいんです。面白くないって言われることによって、場が盛り上がるし(笑)。
Q:上野さん、水川さんとは共演経験もありますし、同世代でもあるので、現場はいつも明るいですね。 楽しいですよ。もちろん、現場で遊んだりバカやるのも楽しいんですけど、芝居してても凄いんですよ、みなさん。だから、凄い楽しいですし、刺激的です。
Q:どんなところに刺激を受けますか? 長澤まさみさん、樹里ちゃん、水川さんは、もの凄い強さがあって、ブレないんですよね。表面的なところは軽やかで柔軟性があるのに、芯の部分が凄く強いんです。現場にいても、騙されてるような気分になるっていうか(笑)。頭がよくて、感性が鋭くて、僕なんかポカンとしちゃいますよ。「そうくるんだ!」って。
Q:誰しも悩みはあるものですが、瑛太さんは悩み事を他人に相談するタイプですか? それともひとりで解決するタイプ? 集中したいときは、誰にも話さないで悶々としていたほうがいいときもあると思います。オープンになりたいときは、友たちに全部話すし…。そういうときは、「それは違うよ」って言われるようなこともあります。うまく言葉にできないけど、言葉にしたくて。友だちに話したときに、「そういう感覚なの?」って言われたりしても、そういうことはちゃんとしないと僕はダメですね。昔は、人に言わないで抱えている自分にいい気分になれるってこともありましたけど、いまはやっていけないですね、ちゃんと吐かないと。
Q:シェアハウスの空気感もステキですが、瑛太さんご自身は、シェアハウスで暮らしてみたいと思いますか? いいところもたくさんあるでしょうね。楽しそうだし、みんなでご飯とかいいんだろうな、って思うけど、僕は無理。ひとりの状態っていうか、無音の状態がないと…。下の階で誰かがしゃべってる声が聞こえたら、ずっと聞いちゃいますよね(笑)。
Q:最近、ひとりの時間にしていることは何ですか?趣味は? 最近は…食べ物ですね。食べ物って、「どうしてこんなに美味しいんだろう…」って思いますね(笑)。
Q:例えば? おソバも美味しいですし、野菜も美味しいですし、魚も美味しいですし…全部ですね(笑)。『食べる』という行為はとても素敵なことだな、って改めて思ったんです。だから、自分でも料理をしようかな、って思ったんですけど、本を2冊買っただけで止めちゃいました(笑)。落ち着いて料理をするような時間がなくて…。だから、まだ料理にはいけてないです(笑)。
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